第25回免疫サマースクール2024は無事終了いたしました。講師・オーガナイザーの先生、参加者のみなさま、お疲れ様でした。また、ご賛同頂きました企業のみなさま有り難うございます。後日、お礼のメール、アンケートの依頼等、ご連絡致しますので、ご対応の程、よろしくお願い申し上げます。
アクセスありがとうございます。
修士・博士課程で「がん免疫」「1分子イメージング」「T細胞シグナル」に興味のある方は、お気軽にご連絡ください。
連絡先 :160-8402 東京都新宿区新宿6-1-1 東京医科大学免疫学分野 横須賀忠 ←クリック
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第1弾
東京医科大学 免疫学分野
主任教授 横須賀 忠
『超解像イメージングが拓くT細胞活性化とICIの分子メカニズム
〜免疫チェックポイント受容体とキメラ抗原受容体のシグナロソーム〜』
Meet the Expertsシリーズで、中外製薬さんに免疫チェックポイント阻害抗体とキメラ抗原受容体CAR-T細胞の分子イメージングの教育動画を作成してもらいました。このシリーズは、基礎研究やトランスレーショナル研究の専門家により、イメージングをはじめ、さまざまな技術的視点から見た研究を紹介する企画だそうです。第2弾は「量子センサーを用いた細胞内相分離現象」ですから、相当コアなファンが対象だと思います。興味のある方は、中外製薬さんの医師向けサイトPLUS CHUGAI Medical Affiars(https://chugai-pharm.jp/ma/education/07/)にアクセスされてみてください。これ、作るの相当大変でした。ライターさんが居るわけでもなく、学会形式の発表を行い、それを聞いた中外製薬の担当者さんが文字起こし、その文章を全て自分で校正した後、スライドを使ってプレゼンテーションしました。勿論、スタジオで、噛むことは一切許されず、原稿を一字一句スライドに当てはめながら一発取りしなければならないのです。しかも20分のビデオ2本を一晩で収録するという素人にはツラい作業でした。
中外製薬株式会社さんが臨床医の先生への広報用として作成している雑誌、Trends in Cancer Immunologyで、西川博嘉先生が司会された「イムノチェックポイントと共刺激分子」の座談会に、北野滋久先生、茶本健司先生と共に参加させて頂きました。
MSD Connect Oncology On Demand Lecture がん免疫
Immuno-Oncology DISCOVERY「免疫チェックポイント分子PD-1の分子作用機序」と題した13分のオンデマンド型レクチャーになります。詳細はMSD Connectのホームページへ(2020年5月)。
令和元年9月に、国策医療福祉大学・慶應義塾大学の河上裕先生監修で、実験医学より増刊号「新・腫瘍免疫学」が発刊になりました。私はチェックポイント受容体のシグナル伝達の基礎研究をガチに書いておりますので、恐らくその辺り臨床の先生方が一番苦手とされている範疇のバイブルになるのではないかと考えております。そのうちに、私の内容だけでもサマライズして当サイトにアップロード致します、乞うご期待。
本年度の日本免疫学学会主催・文部科学省公認の一般市民向け体験型イベント「免疫ふしぎ未来2019」は、2430名もの方々にご来場頂き、成功裡の内に終了致しました。半年間準備に翻弄して頂いた実行委員の方々、当日猛暑にもかかわらずお手伝い頂いたボランティアの方々、総勢100人以上のスタッフの支えなくては出来ないイベントです。アンケートに書かれている沢山の感謝のお言葉はみなさま全員で作り上げたイベントであることを物語っております。また、これまでも長年ご協力いただいているヤクルト(株)さん、今回から新たな企画としてご参加頂いた第一三共(株)さん、MSD(株)さん、東大医学部の学生さん、縁の下の力持ちの三実花サービスさんや富島海運(株)さん、また日本科学未来館のスタッフのみなさまにも感謝致します。
本年度実行委員長として参加し、このイベントがみなさまの暖かい思いやりと自然体の行動の上に成り立っていることを、あらためて実感致しました。
来年度は東京オリンピックと日程も場所も重なるため、1年休会となります。
再来年、ご来場戴いたみなさま、スタッフの方々にまたお目にかかれますことを楽しみにしております。
トップランナー「免疫チェックポイント:ミクロの世界では何が起こっているのか」と題しまして、抗PD-1抗体の作用機序を我々のイメージングの視点から解説した10分間のビデオが公開になりました。詳細はMSD Connectのホームページへ(2018年8月)。
実験医学2018年6月号
「がんは免疫系をいかに抑制するのか」と題しまして、特集が組まれています。当教室は最初の免疫チェックポイント分子CTLA-4に関するバイオロジーを担当させて戴いております。臨床の現場だけでなく、医学を始め生物学全体で、免疫チェックポイントの注目度が高い、ということでしょうか。表紙はPD-1マイクロクラスターです。
T-APC conjugation:
細胞は抗原提示細胞と結合し、免疫シナプスを形成します。
MAPK activator:
RasGEFもクラスターを形成します。
NF-kB signalosome:
T細胞受容体(赤)をNF-kB経路上流分子プロテインキナーゼ(緑)が取り囲んでいます。
TCR microclusters:
T細胞受容体はリガンドと結合することで、クラスターを形成します。CD3zeta-EGFP